プロフィール

ふくしえん社労士事務所 代表 人材定着コンサルタント 社会保険労務士 後藤功太

1982年兵庫生まれ静岡育ち。小学3年生のときから「介護の仕事をしたい」という志を持ち、日本福祉大学へ入学。社会福祉学部で高齢者福祉専攻。

卒業後は、訪問入浴、デイサービス、ショートステイ、特別養護老人ホームにて生活相談員兼介護職員として従事。「徹底的に聴く」リーダー論を基に、スタッフのやりがいを引き出すことで職場活性に繋がり、離職率20%だった職場を1年で5%まで軽減。人材定着が業務改善に好影響を与え、ショートステイ年間稼働率を50%からわずか1年で98%まで改善。2014年、介護に特化した社会保険労務士として「ふくしえん社労士事務所」を設立。

「Keep Liking」“ずっと、介護が好き”を実現することをコンセプトに、スタッフを定着させるための研修・人事評価制度策定を得意とする。

セミナーや講演は、「スタッフ間のコミュニケーション改善」「リーダーマネジメント」「介護経営」を中心に、年間100日を超える。豊富な事例と分かりやすさを追求した内容は、「すぐに実践できそう」「まるで自分のことを言われているみたい」等、高い評価を得ている。

自らのメルマガ「【医療・福祉】“気付き”を与え“行動”を起こす人財育成論」では、コミュニケーションやリーダー育成に有益な情報を配信中。

【出版・執筆実績(一部)】

そのマネジメントでは新入社員は
スグに辞めてしまいます!
(アニモ出版)2017年

ダメリーダーでもできた!
できるチームを動かす5つのステップ
(秀和システム)2014年

人間力が介護の現場を変える!
(同友館)2014年 共著

■「介護プロフェッショナルキャリア段位制度」「どう巻き込む?!リーダーが孤立しない「業務改善」の具体策」等(真・介護キャリア)

■「“介護人間力”アップを目指す!」(デイの経営と運営)

 

なぜ、介護業界に特化したのか?

介護施設に勤務していた時のことです。

私は、「男だから、大卒だから、正社員だから」という理由でリーダーになりました。
「介護という仕事は好きだ。でも、リーダーになりたくてこの仕事をしているわけではない」
正しく「リーダーになりたくないのに、なっちゃったリーダー」でした。

元々、介護の仕事をやりたいと思いながらも、、、
口下手で人と接するのが苦手な性格。

特に、目上の方に会うと急に委縮して吃ってしまう。
年上部下の多い職場だったため、リーダーシップがまともに取ることが出来ませんでした。

そのため、部下からは「無視される」「怒鳴られる」「バカにされる」毎日。。。

このままでは、大好きな介護自体が嫌いになってしまう。
ご利用者は好きなのに、スタッフ間との関係が悪いから辞める。。そんなのは嫌だ!

これを帰に、私は変わりました。
必死にコミュニケーション改善、リーダーマネジメント論のビジネス書を読み漁りました。

口下手な私でも出来るリーダー論とは?
職場の雰囲気を高め、スタッフ皆が協力し合う職場にするには?

試行錯誤の末に編み出したリーダー論が、書籍にもなった「ダメリーダーでも出来る!チームマネジメント術」。徹底的に聴くスタイルから、スタッフの定着に必要な要素を取り入れた指導を実践してきました。

この経験が、今独立をして多くの介護事業所へ提供している「人材定着のための研修・人事評価制度策定」という研修や自社の独自ブランド商品に繋がるまでとなりました。

私は、このような介護現場の経験から今多くの介護事業所へ人材定着の支援をしていきたい。この想いは創業当初から変わらないものです。

 

介護業界で働くすべての人へ

介護業界では、「人手不足」が昔から大きな課題の一つだと言われています。人手が足りないことで満足のいくサービスが提供できず、それによって利用者にも負担がかかってしまう。当然、現場担当者の業務は激務となり、疲弊する中で「自分のやりたい介護が出来ない」という思いから、離職してしまう。これが人手不足を起こしている悪循環です。

このような状況の中、介護業界をサポートする制度やコンサルタントも多数存在します。国からは介護業界特有の補助金が提供されたり、優遇制度があったりします。

介護業界を支援するコンサルタントなどは、介護スタッフを増やすためのセミナー開催やコンサルティング実施など、介護業界に向けたサービスは実に様々です。コンサルタントという商売なので、海千山千の世界ですが、ある介護に特化したコンサルタントは「私の目標は、介護業界を人気No.1にすることです」という目標を掲げていました。

介護業界が大いに盛り上がることは賛成であり、それによって人手不足が解消していくことは、現場スタッフにとっても、何よりも嬉しいことです。

こうした介護業界の支援が並ぶ中、「私にできることは何だろう?」と、創業時からずっと考えていました。セミナーや講演、コンサルティングや研修などの経験を積み重ねながら、実力を高めていく中、ふと思ったのです。

私は介護業界向けのコンサルタントでナンバーワンになりたかったのか?
いいえ、そうではなかったのです。

「私は、介護業界を人気業界にしたいわけでもなく、介護スタッフを人気職種にするつもりはない。介護という仕事を、【ずっと、この仕事が好き】といえるための支援をしたい」

これが私の答えでした。
介護に携わる人たちが、この仕事が好き。そう言えるような支援をしていきたい。
これが私にできることであり、私のやりたいことでした。

ここからは私見になりますが、介護という仕事を選ぶということは、何かしらの理由があると考えています。

「給料」
「待遇」
「昇進」
「仕事の大変さ」

こういった基準を重視して仕事を選ぶ人は、「介護」という世界には来ないと思います。

では、なぜ今介護施設で働いている人は、介護という仕事を選んだのか?

それは、「介護という仕事が好き(興味がある)だから」

全ての方が共通しているわけではありませんが、何の障害もない状況で仕事を選ぶ際に、介護という仕事を選んだということは、ほとんどがこの理由だと思います。介護という仕事が好きでこの世界に入り、ずっと続けていきたいと思い、仕事に取り組んでいます。

でも、様々な理由で離職を余儀なくされていく姿を今まで多く見てきました。全くの異業種から、介護業界に興味を持ってもらい転職してもらうことで、介護人材を増やしていくことも大事です。

更に、既存の介護スタッフにある「志」を取り戻し、入社当初に抱いていた「介護という仕事が好き」 という感情を持ち続けることで、「離職を防ぐ」ことも大事です。「スタッフを増やす」ための支援を継続していきながら「スタッフを守る」ための支援も必要です。

私の事務所は、このような考え方をもとに介護業界に特化して取り組んでいます。

介護を好きで仕事をしているスタッフを「職場の雰囲気が悪いから」「あのスタッフがいるから」。こういった理由で辞めさせたくないのです。

スタッフを大切にしたい。スタッフは家族同然だ。そういう想いがある。だけど、何故かスタッフがどんどん辞めていく。こういった悩みを抱えているあなたの悩みを解消し、お互いに「ずっと、介護が好き」と言えるような経営を実現したい。それが私の願いです。あなたのお役に立てることがありましたら幸いです。

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