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【介護人材定着】1,072号 専門職の見解の違いに対する対応

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【介護人材定着】採用から育成・定着までの人材マネジメント術
2017/10/12 1,072号
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人材定着コンサルタントの後藤功太です。
本日も宜しくお願いします。
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▼ 専門職の見解の違いに対する対応 ▼
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介護施設には、
介護職だけでなく看護師、医師、理学療法士、作業療法士、
栄養士などと様々な職種が一緒に働いています。
そうなると、
それぞれの専門知識があるわけで
それぞれの見解があるのは当然です。
その見解が同じであればいいのですが、
そうではないこともしばしば。。。
例えば、
こういったケースは今までありませんでしたか?
間もなく看取り対応になるであろう利用者が
「墓参りに行きたい」と言っており、
それについて介護職と看護職が話し合っていました。
連れて行ってあげたい介護職と、
リスクを重視して難色を示す看護職の意見は対立し、
結論を出せずにいるようです。
双方の考えや気持ちはよくわかるのですが、
さあこの場合、リーダーとしてどう対応しますか?
一緒に考えてみましょう。
■お互いに納得がいくまで話し合いをさせる
いわゆる「合意形成」に近い方法です。
妥協するのではなく、
お互いの意見を出し合って「納得する」選択を
探していく。
そのために、固定概念を捨てて
事実ベースで話をしていくようコントロールしていく
ことが必要です。
単に話し合いをするのでは、
「あなたは間違っている」
と言い合う恐れがあります。
その話し合いの場には、
場をコントロールする立場、
つまりリーダーも同席して話し合うことです。
■「連れていく」方向で話し合いをさせる
利用者の想いを尊重し、
願いを叶えること。
施設の方針として、そのような考えがあるようでしたら
出来るだけ「連れていく」方向で話し合いをすることです。
出来ない理由よりも
出来る方法を探っていく姿勢が大切です。
当然リスクもあるわけなので、
そこは看護師の見解を確認しながら
前向きな方向を一緒に見つけていくのが
介護施設としての在り方の一つではないでしょうか。
■「あきらめてもらう」方向で話し合いをさせる
どうしても外出をすることが出来ない理由があれば
「あきらめてもらう」という選択も必要でしょう。
ただ、そのときには
「なぜか」を明確にすることです。
単に「危ないから」では、
本人も、家族も、周りのスタッフも
納得はしにくいです。
感情的な部分も含まれますが、
特に看取りの状況となると
後悔しないかどうかも重要になります。
そのため、
十分話しをした結果の決断が必要です。
■管理職が最終判断をする
どちらかの判断は、現場内だけで決めるのは
難しいこともあります。
その場合、管理職が最終的に判断を下すことも必要です。
ただ、これは
施設の方針を十分理解し、
更に話し合いの内容を十分理解していることが前提です。
管理職とはいえ、
好き嫌いで判断をしかねます。
状況を確認し
「この場合、施設としてどのような対応をすることが正しいのか」
という視点を持った上での判断が大事です。
■利用者の家族に相談するよう伝える
利用者本人は望んでも、
家族に相談なしに進めていくのは危険です。
人の命にかかわることであり
利用者と大きく関わるのある家族には
必ず一度相談をすることです。
特にキーパーソンの家族には、
経緯と施設としての考えを伝えることです。
ただ、
「どうしますか?」という相談よりも
施設としてこのような判断を考えている
という想いを伝えることをオススメします。
家族に委ねるといった姿勢ですと、
「責任逃れ」のように捉えてしまう危険性があるからです。
あくまで
施設側の考えを決めてから
家族に相談をするという順番を間違えないことです。
以上です。
どれが正解か
判断をすることが難しいことは
よくあることです、
そのなかで、
専門職の見解をお互い尊重し、
どの判断基準を持って決断をするのか。
施設側としての方針も関わってくるので
慎重に検討をすることが大事です。
意識してみてください。
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▼ 編集後記 ▼
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本日は、
名古屋にて研修。
その後、明日の研修先の大阪へ。
今週は、近畿エリアを中心に動き回ります!
宿泊先の近くに
昔ながらの銭湯があります。
ひょんなことから
その銭湯を利用したのですが、
近代の設備環境とは反した風景でした。
トイレ、風呂、サウナ、脱衣所。
全てが昭和時代にタイムスリップしたかのようです。
(私、まだ35歳ですが 笑)
逆に新鮮でした。
たまには、銭湯もいいものですね。
自宅の近くには一切ないのが残念です。。
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